Usecase

エルゼビア・ジャパン株式会社 様

エルゼビアは、オランダ・アムステルダムを本拠とする国際的な出版社。医学・科学技術関係を中心とする世界最大規模の出版社で、学術雑誌も多数発行している。
現在はリード・エルゼビア・グループの100%子会社である。エルゼビア・ジャパン株式会社はその日本法人。

- Salesforce上で構築された雑誌購読管理の仕組みから請求書の作成 -

エルゼビアジャパン株式会社では発行している医薬情報&マーケティング雑誌の購読管理にSalesforceを導入して3年、購読から請求処理及び請求書発行を実施されていました。

- 今回の適用範囲について教えて下さい。-

元来、印刷や帳票出力の機能を潤沢に持たないSalesforce.comにおいて、希望する請求書の形式でダイレクトに出力することは困難でした。
雑誌では発行する請求書の形式が複数存在し、また顧客に合わせてのマージなど手動で作業を要しているポイントが複数存在しました。

Crossheet(クロスシート)を採用するまでは、レポート作成からデータをエクスポート機能を用いてSalesforce.comから出力し、CSVファイルをマクロなどで多段階で加工し、希望する請求書の形式に整形し発送していました。

実際この請求書作業全体の実施には、毎月平均的に一人30時間程度の時間を掛けていたのです。
仕方の無いことだと諦めていましたし、この部分の開発をお願いするとなると、費用も相応にかかります。
しかも、請求書の様式が今後増えた場合には更に費用を捻出せねばなりません。

今回、請求書の発行を全てCrossheet(クロスシート)で出力するにあたって、その帳票設計とマッピングはテクニカルソフトウェア株式会社にお任せしました。
実際の作業としては8つの請求書式を設定・開発・テストするために約3人日の工数を費やしたとと聞いています。

- 今後の展開としてどのように活用していきたいですか? -

関連する部門から依頼が来ているのですが、今回請求書出力においてCrossheet(クロスシート)で簡単に修整出力が可能になったことから、他の書式をCrossheet(クロスシート)で出力する依頼が舞い込んでいます。
請求出力処理が簡単になった分、他からのリクエストが増えて更に活用の幅が広がっています。
Crossheet(クロスシート)ではExcelのアドインを利用した、開発マッピングになりますので非常に簡単で使いやすく、今後とも出力書式の多様化には多いに活用できるものと思っています。

エルゼビア・ジャパン株式会社 様

事業開発部 マネージャー 江上有史 様

株式会社エス・エム・エスキャリア 様

超高齢化社会を迎えて、介護分野・医療分野に従事する人材の確保は有資格者で有るか無いかに関わらず非常に困難になってきている。
こうした状況を踏まえて、いち早くこの分野に特化したマッチングを行うのは株式会社エス・エム・エス。
今年は転職にターゲットを絞った株式会社エス・エム・エスキャリアを分社独立させ、益々この分野での就職・転職を活性化させる。

−−−− スピーディーな情報の活用とお客様への提示

人材マッチングにおいて「人」の情報は必要不可欠、特に資格保有情報や経験など、細かな情報管理が求められる。
こうした状況から同社ではお客様である病院・福祉介護施設のニーズに敏速に対応するため、Salesforce.com社のSalesCloudを採用し、きめ細やかな情報の提供とスピーディーな提示で拍車をかける。

−−−− 如何にしてSalesCloudのデータを自然な帳票に落とし込むか・・・

しかしながら、ここで問題が持ち上がる。
顧客のニーズにもっと素早く応え、SalesCloudで柔軟な出力を実現するには・・・?
30数名の営業担当者が、リアルな情報を見ながらお客様に提案し、素早く見積書をお出しできる環境とは・・・?

SalesCloudでは、従来からWordへの差し込み印刷、レポート出力など簡易なデータ出力の為の機能は備わっている。しかしながら、それ以上の出力を実現するためには相応のカスタマイズ、若しくは外部アプリケーションを利用する必要があった。同社ではこの課題解決のためにAppExchangeにて帳票出力のカテゴリーに属する主要な4製品を評価検証した結果Crossheet(クロスシート)を採用することとなった。

−−−− Excelでの実装は、もはや情報システム部門である必要は無い

決め手は「主従関係の明細表を出せること」「顧客に依って出力の項目を選択可能なこと」「テンプレート修整が容易なこと」など、Excelの機能を一部踏襲した製品。情報システム部門で無くても定義が行えることが条件となると自ずとCrossheet(クロスシート)となった。今後は情報システム部門以外でも簡単な出力の定義を各自で行う予定である。

−−−− 更に便利な出力実行方法ー

Crossheet(クロスシート)の通常利用方法は専用のWebからの出力であるが、外部システムからの呼び出しにも対応している。SalesCloudで表示されているオブジェクトの内容を、パラメータとしてCrossheet(クロスシート)に渡すことで出力可能であり、これによりSalesCloudの画面に配置したカスタムリンクボタンから担当者は「作成」のボタンを押すだけで必要な帳票などを出力可能となっている。

「そもそもExcelの関数などを利用して各種テンプレートを実装できるので想像以上に使い勝手は良い。」と近藤氏。

今後は、見積・請求に留まらず社内の出力系の刷新も視野に入れ益々活用範囲を広げていく計画である。